第1回アスリートフードマイスター・アワード 開催レポート!その②

  • 12月 26, 2019
  • 3月 6, 2020
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第1回アスリートフードマイスター・アワード 開催レポート!その②

2019年11月23日に開催した全国からアスリートフードマイスターが集結した「第1回アスリートフードマイスター・アワード」のリポートです!

第2部では、30年以上フィジカルトレーニングの指導者として活躍し、カリスマトレーナーとして知られる吉塚良一さんに登壇していただきました。


第2部『ユース世代のアスリートへの効果的なトレーニング方法について』

講演 吉塚亮一氏
プロフィール:日本アスリートフード協会理事、㈲長寿堂 代表取締役、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。福岡医療専門学校非常勤講師 特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会にて「2019年度優秀トレーニング指導者」として表彰  ほか

現在の活動について
「現在、福岡大学FCのほか、様々なところでトレーナー活動、選手のコンディショニング管理、セミナー活動などをを行っています。そんな中で 実感して いるのが、トレーニングだけではなくメディカルチェック・栄養度チェックも大切だということ。 血液検査をすると 、特にスパイクを履く選手、男子の方が貧血が多いんです。そういう場合は栄養学的なアドバイスも行っています。


今のスポーツ界では、早期的な結果を求めすぎている。

最近では、短期間に選手を育てて優勝したり、トップに立ったりということが美徳とされているように思います。通常大学などの指導者はプロとして雇用されます。1年契約だったりするので、長期的なスパンで指導できず、その時々で状態の良い選手を起用する。長期計画が立てられないチームが増えてきているのが現実です。

アスリートをサポートする制度は、スポーツ庁ができてから少しずつ変わってきていますが、アメリカなどでは国や企業がスカウトして徹底的に育てることが一般的です。日本では、スポーツ推薦という形でコマーシャルとして使われるということが増えています。そうすると、“大学へ行って 〇〇 をする”ではなく、大学に入ること自体が目標になり、入学後に燃え尽きてしまうことに。


誤ったトレーニングでケガ SNSで情報過多に

また、SNSの普及による情報過多という問題もありますね。例えば、『 〇〇選手が 〇〇 というトレーニングをしている』という情報を目にすると飛びつく。実際はそのトレーニングに至るまで、たくさんの積み重ねがあったはずですが、ほんの一部分だけで全体をとらえようとすると、誤ったトレーニングでケガをしたり、フォームを崩したりしてしまいます。
手軽に接することができる情報は、必ず裏を取りましょう!根底を見るということを理解して閲覧しましょう。



これからのスポーツの指導について

今の指導者は、プロとして契約している人と、いわゆる昔の指導者とアカデミックな指導者が混在しています。管理目線の“体育”の指導方法を学んだ指導者と、選手目線のスポーツコーチングを学んだ指導者。どちらにも良いところがあり、また弊害もあります。選手がどちらのタイプで力を発揮できるのかで、指導者を選ぶのも一つの手段でしょう。

スポーツの地域格差について

さらに大きな問題として、地域格差という点が挙げられます。能力の高い選手は強豪校へスポーツ推薦で、というケースが増えていますが、本来地元の学校に進学する選手が強豪校に集中する。そうすると、強いところに人が集まり弱いところはさらに弱くなる。どんどん格差が広がります。単独チームでは大会に出場できず、連合チームで出場するチームが増えてきているのも地域格差の弊害の一つです。アスリートをサポートする上では、そういった地域格差についても頭に入れておかなければいけないのかな、と思います。
同様に、少子化で選手が強豪校に集中し戦力格差が生じていることも大きな問題になっています。その点についても、僕らのコミュニティみたいなものがサポートできるということが広まれば、改善されるのではないでしょうか。

トップアスリートとして活躍するための取り組むべきフィジカルアプローチ

「昔はスポーツ万能な子が大勢いましたが、最近ではそんな子が減ってきているんです。本来、世界に出る強い選手を育成するのであれば、体力万能にした方がよいのではないか、と思うのですが…。
私は、“原石を見つけ、磨く”を指導指針としています。30年以上トレーニング指導を行ってきた経験と知識で、選手の長所を見つけて徹底的に磨く、長所を誉めてとことん伸ばす、それが一番強いオンリーワンを作ると思っています。また、選手たちに「なぜこのトレーニングが必要なのか」を説明し、納得してもらうことが大切。理解してくれると、きちんとトレーニングに向き合ってくれますね。

最後に。皆さん、ぜひおらが街のHIRO(ヒーロー)を育成してください!そうすれば必ず日本のスポーツの底上げになります。
共有の知識・共有言語が将来のトップアスリートを作ると信じています。皆さんと協力して、地域のスポーツの底上げをしていきたいと思います。

力強い言葉で熱く語ってくださいました。

第3部へつづく

第3部はこちら

2020年1月より吉塚先生がプロデュースする
「ボディケアマネジメント」講座がスタートします。
内容は、ケガ予防にも効果的なフィジカルケアをプロトレーナーから学ぶ家族・パートナーと一緒に自宅でできるボディケアです。

2020年1月26日(日) 福岡よりスタート。
東京は2月29日(土)築地1期 開催。
詳細・申し込みは

アスリートフードマイスターHPへ

【お問い合わせ先】
株式会社アスリートフードマイスター
TEL: 03-6278-8629(平日10:00-18:00)
MAIL:info@athlete-food.jp


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