ロシアの毛皮のコートを着たニシン『アスリートフード11(イレブン)』vol.5

  • 11月 7, 2019
  • 1月 31, 2022
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※2018年7月掲載 アスリートフードマイスター公式ブログ「バナナが大事」を転載の内容です

「アスリートフード11(イレブン)」次は「ロシア」です。
ロシアの代表的なお料理をアスリート目線で紹介してくれました。

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サッカーWorld Cup2018の開催国ロシア。ロシア料理と聞いて思い浮かぶのは、ピロシキ、ボルシチ、そしてキャビア?(笑)
私の妹が大学院からモスクワに10年以上住んでいたこともあり、アイデアをもらいました。
ロシアの家庭料理で、お正月をはじめ、人が集まった時などに食べるという、ケーキのようなミルフィール仕立てのサラダ 『Селёдка под шубой セリョートカ・ポド・シューボイ』日本語訳は、『毛皮のコートを着たニシン』をご紹介します。
作り方は簡単!以下の手順で敷き詰めて、重ねていくカラフルでインスタ映えもするサラダです。

『セリョートカ・ポド・シューボイ 毛皮のコートを着たニシン』

材料4人分
ビーツ(煮たもの、または瓶詰など) 1つ
にしんの酢漬け 2尾 約200g
玉ねぎ  中1こ
じゃがいも 中3こ
にんじん 1/2本
ゆで卵 2こ
ディル 適量
マヨネーズ 大さじ3
マスタード 適量
塩こしょう 適量
くるみ トッピング分

作り方
1. セルクルをお皿の上に置く(セルクルがない場合は 重ねるだけ!透明のカップに入れても可愛いです)
2. そこにニシンの酢漬けを1cm幅に切ったものを敷き詰める



3. 玉ねぎを粗みじん切りしたものを、その上に
4. 茹でたじゃがいもをマッシュしたものにマヨネーズをあえ、のせる
5. 軽く茹でたにんじんをおろし金で粗くすりおろし、塩・こしょうで味をととのえたものをのせる
6. ゆで卵を刻んだものにマヨネーズとマスタードをあえ、敷き詰める
7. その上にビーツをおろし金ですりおろしたものをミルフィールのように重ねていく
(ロシアではビーツをスメタナと言われるサワークリームやマヨネーズであえるのが主流) 
※2ー3時間冷蔵庫で寝かせると味がしみ込んでより美味しくなります


8. セルクルをはずし、マヨネーズとディルでデコレーション、クルミをトッピング

日本のちらし寿司を押し寿司にしたようなものですね。なぜ、このお料理なのか?というと貧血にもよく、栄養満点でアスリートにおススメなメニューの1つなのです!

アスリートのための栄養がたっぷり!
にしんには、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)と脳の働きを活発にするDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富です。また丈夫な歯や骨を作るカルシウム、そのカルシウムの吸収をアップさせるビタミンD、貧血の予防や改善に必要な、造血作用のあるビタミンB12が豊富です。そのニシンを酢でしめることにより、疲労回復効果も期待できます。
日本ではあまりなじみがありませんが、欧米ではよく使われるビーツは、カリウムが豊富な野菜の1つ。
むくみの解消、血圧の上昇を抑える効果があります。マグネシウムも豊富で、骨粗鬆症の予防にも。
赤い色素はポリフェノールの1種ベタシアニンで抗酸化作用があり、ガンの予防にも効能があります。
その他、にんじんのビタミンA、じゃがいものビタミンC糖質。玉ねぎのアリシンはビタミンB1の吸収をUp。
卵も良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンAB2Eなど。見た目にも楽しく、いろいろな栄養がバランスよく摂れるサラダです。ニシンが手に入らない場合は、鮭フレークでも美味しいです。(ニシンがないとセリョートカがなくなってしまいますが・笑)
西野JAPAN、決勝トーナメントもがんばれ!!
みなさんも、バランスよく、しっかり食べて今日も1日、元気に過ごしましょう!

篠原知美さん:アスリートフードマイスター2級
トライアスロンを始めて、すぐケガをしたことがきっかけで資格取得。
「食を変えればカラダが変わる!」を実感し他のアスリートへの食事のサポートも行う。
数々の大会で入賞を果たし、2017年、2018年 ITUトライアスロン世界選手権、年代別日本代表。
トレイル雑誌『RUN+TRAIL』での連載をはじめ、他コラムなど多方面で活躍中!


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